ご案内

中皮腫細胞診研究会

代表幹事あいさつ(関東中央病院 岡 輝明)

現在執筆中.いましばらくお待ち下さい


中皮腫細胞診研究会について

本研究会は、2007年に発足したものである。皆様ご存知のように2005年6月29日に掲載された某アスベスト使用メーカーでの多数の中皮腫患者発生との新聞記事により、日本でのアスベスト問題は急速に社会問題化した。その後、日本政府によるアスベスト健康被害対策(アスベスト新法)が実施され、患者救済の道筋が付けられたことは喜ばしいことではあるが、もっと以前にアスベスト問題が注目されるべきであったことはいうまでもない。

 「中皮腫細胞診」に対する関心は、細胞診断学上で体腔液細胞診における中皮細胞と腺癌との鑑別にから始まり、中皮腫細胞診の特徴へと繋がっていった。もちろん細胞形態学的特徴の把握は重要であるが、個々の研究者や実務者が経験する症例はこれまでは少なく、一人の経験が直ちに多くの人々の診断に結びつかなかったことが遠因となり、教科書的な記載や診断基準といった科学の面からの取組みも乏しかったといわざるを得ない。

しかしながら、悪性中皮腫の最初の徴候は胸水貯留であり、その中に中皮腫細胞が存在するとの認識は重要である。他の腺癌などの悪性細胞や反応性中皮との細胞鑑別に用いられてきた免疫染色(免疫組織化学的手法)が中皮腫の診断に大きな力を発揮することで、中皮腫細胞の診断は身近なものとなっている。 
この研究会は、今後20年から30年に亘り、急速に増加するとされる中皮腫症例の診断や治療に役立つ科学的知識を啓蒙すると共に、新たな診断や治療への取組みに貢献できるようなグループとして成長していきたい。
これまで、診断率の低さから敬遠されてきた中皮腫診断、更には治療などの取組みが重要な早期中皮腫診断への道筋を高めると共に、細胞診断のみでも十分な診断が可能となるように務めていこうと考えている。

補足:今年の中皮腫細胞診研究会主催の中皮腫細胞診セミナーは第7回であり、東京女子医科大学で実施されるが、実は第1回のセミナーは2000年春に、浜松市で開催されたものであり、真に個人的な勉強会からスタートしたものである。

PCLジャパン福岡病理細胞診センター 亀井敏昭